新潟県小千谷市の小千谷織物同業協同組合青年部の皆さんが、博多織産地の取組みの見学として来校されました。
新潟・小千谷は長い伝統をもつ織物の産地です。
十世紀初期の『延喜式』に記されている「越後麻布」を江戸初期に改良してできた「小千谷縮」や、その小千谷縮の技法を生かして江戸中期に織られ始めた「小千谷紬」が、現在も生産されています。
(HPリンク)小千谷織物同業協同組合
10月13日の午後に7人が訪問し、本校の工房にある施設やジャカード織機等を見学しました。
カレッジ3階の工房では献上柄の帯を製織しているジャカード機を見ていただきました。
また、この日は博多織デベロップメントカレッジで組織・意匠の授業を担当している江藤近先生が、ジャカード機に用いる「紋紙(もんがみ)」について詳しく説明しました。
ピアノマシンを用いて紋紙彫りを実際に行っている様子です。
本校のピアノマシンでは、主に600口、900口、400口用の紋紙を彫ることができます。
授業でも「変わり献上の柄制作」などで、このピアノマシンを用いた紋紙作りを行っています。
また、かつて手描きで制作していた頃の罫紙やフィルムなど、ジャカード機を使って織り上げる博多織ならではの工程を中心に、見学していただきました。
ご来訪、ありがとうございました。
博多織デベロップメントカレッジでは、施設見学を受け付けております。
ご希望の際は申込用紙をお送りしますので、お問合せ下さい。
NPO法人博多織デベロップメントカレッジ
2023年10月16日掲載
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